
経営と事業
正社員をゼロにしている理由|雇う覚悟の重さと自分の器の話
投稿 2026.10.13 05:36
私の会社は、社員がゼロです。
合同会社なので、代表社員という肩書きの私が一人いるだけです。
業務委託の方は5、6名いらっしゃいますが、正社員は今のところ雇う予定もありません。
ただ、雇いたくないから雇っていないわけではないんですよね。
今回は、そのあたりを正直に書きます。
久田晃雇っていない理由は、器がまだ足りないからです
私が正社員を雇っていない理由は、雇う覚悟の重さに自分が追いついていないからです。
もう少し細かく言うと、理由は3つあります。
1つは、今そこまでの規模ではないこと。
もう1つは、今のところ雇いたいと思える相手がいないこと。
最後の1つが、私自身にその器がまだないことです。
正直に言えば、最後のものが一番大きいです。
人の人生を預かるというのは、そういうことだと最近になって思うようになりました。
その重さを想像した時点で、私はまだ足りていないと分かりました。
ここは自分でも十分に承知しています。
あなたが今やっていないことは、やりたくないからか、それとも器が追いついていないからか、どちらでしょうか?
昔の私は、正社員なんて絶対いらないと思っていました
数年前の私は、まったく逆のことを言っていました。
正社員なんて絶対にいらない、と本気で思っていたんです。
俺一人でいい、という考え方でした。
今は全然違います。
一人でやることに限界を感じていて、正直に言って本当にしんどいです。
社長というのは、一生しんどいものなんだろうなと思っています。
社長は友達がいない、とよく言われますよね。
あれは、まさにその通りだと思います。
友達が減るわけではないのですが、減っていくような感覚があります。
考え方や立場が変わると、どんどん孤立していくんですよね。
会社の中では、圧倒的に孤立します。
だからこそ、一緒に背負ってくれる人が欲しいという気持ちもあります。
業務委託の方に助けられている場面は、毎日のようにあります。
それでも、責任の最後の一枚は自分の手元に残り続けます。
その一枚を誰かと分けるのが、正社員という形なのだと思っています。
器の小ささを、数千円の依頼で突きつけられた日
器という言葉を使うようになったのには、はっきりしたきっかけがあります。
クラウドワークスで、数千円の小さな依頼を受けたときのことです。
金額が小さかったので、私はどこかでまあいいかと思っていました。
返信も対応も、大きな案件と同じ温度では動いていませんでした。
結果として、そのとき初めて最低評価をもらいました。
評価欄を開いたときの、あの落ち方は今でも覚えています。
言い訳をしようとした自分に、もっと落ち込みました。
金額の大小で対応を変えることこそが、器の小ささそのものでした。
数千円で信頼を落とす人間が、人の人生を預かれるはずがありません。
あの日から、器という言葉を自分の課題として置くようになりました。
器という言葉は、便利なので逃げ道にも使えてしまいます。
器がないから、と言えば何もしなくて済むからです。
だから私は、器という言葉を必ず一つの行動とセットで使うようにしています。
久田晃頼まれたら、たぶん雇うと思います
誤解されたくないので書いておくと、雇いたくないわけではありません。
タイミングと機会が、まだ来ていないだけです。
もし今、正社員として雇ってくださいと本気で頼まれたらどうするか。
おそらく、私は雇うと思います。
その方がうちとフィットするのであれば、まったく問題ありません。
私が線を引いているのは、条件でも能力でもありません。
その人とどれだけ一緒に働きたいかを、お互いにどれくらい思えているかです。
片方だけが強く思っている状態では、正社員という形にしないほうがいいと考えています。
実は今まで、具体的に雇おうかと考えた方が1人だけいます。
ただ、その話を切り出すところまでは行きませんでした。
その方は今、別の会社で普通に正社員として働いています。
なので実質的には、今も候補者がいない状態のままです。
いつかは、正社員の方を何十人と抱えられる会社にしていきたいと思っています。
ただ、今のままのやり方では今の規模から抜け出せないとも分かっています。
分かっていながら動けていないので、まだ足りないなと思う日々です。
正直に書くと、私は本当にビビりです。
人間としても小さいところが、めちゃくちゃあります。
経営者になったからといって、そこが自動で消えることはありませんでした。
この記事を1年後や2年後に自分で読み返したときのために、今の状態を残しておきます。
あの頃はこう言っていたな、と笑える場所まで行きたいからです。
- ・雇わない理由を、規模のせいにせず言葉にしてみる
- ・小さい仕事ほど、対応の温度を落とさない
- ・今の状態を記録して、1年後の自分に読ませる
まとめ
今回は、正社員をゼロにしている理由についてお話ししました。
雇いたくないのではなく、雇う覚悟に自分がまだ追いついていません。
その正直なところを、今の時点で残しておきたいと思いました。
私が事業でやりたいのは、なりたい自分になれる社会をつくることです。
人を雇うというのは、その人のなりたい自分を一緒に背負うことでもあります。
だから私は、規模の話ではなく器の話として考えています。
できていないことを、できていないまま書くのも一つの前進だと思っています。
できるようになってから書くと、いつまで経っても書けないんですよね。
迷っている最中の言葉のほうが、後から読んだときに役に立つと思っています。
あなたが今、覚悟が足りなくて止まっていることは何でしょうか?
久田晃雇えない理由は規模ではなく、私の器のほうにあります。
器から広げていく
