
思考と哲学
「何とかなるだろう」という感覚に、根拠を乗せてほしいという話
2026.07.13
先日、コーチングの場でこんな相談を受けました。
25歳の受講生から、こんな言葉が出てきたんです。
「何とかなるだろうという気持ちがあって、なかなか本気になれない」。
正直、最初に聞いた瞬間「あ、これは大事な感覚だ」と思いました。
今日は、そこから気づいたことをお話しします。
久田晃「何とかなるだろう」という感覚は、悪いものではない
この感覚、否定したくなる気持ちはよくわかります。
でも私は、「何とかなるだろう」という感覚自体は間違いではないと思っています。
むしろ、これがまったくない人は精神的にしんどくなります。
常に不安だけで動いている状態は、長続きしないからです。
精神的な余白という意味でも、「何とかなる」という感覚は必要だと思っています。
問題は感覚があることではなく、その感覚に根拠が乗っていないことだと私は思っています。
根拠のない「何とかなるだろう」は、ただの楽観。
根拠のある「何とかなるだろう」は、本当の余裕。
感情任せの行動には、限界がある
ではなぜ、根拠が必要なのか。
感情に任せていると、行動にばらつきが出ます。
気分がいい日は動ける。
気分が悪い日は動けない。
その繰り返しが続くと、長期的な結果を出すのが難しくなります。
「やる気があるときだけ動く」という状態は、やる気のない日の分だけ積み上げが止まります。
コーチングをしていると、この「感情任せ」のパターンはよく見えます。
感情はエンジンになるけれど、ハンドルにはなれません。
久田晃システム化と、現在地の把握を先に持っておく
だからこそ私が大事にしているのが、行動のシステム化です。
決まった時間に、決まった行動をする設計を作ること。
感情の状態に関係なく動ける仕組みを、先に用意しておくということです。
「やる気が出たらやる」を「〇時になったらやる」に変えるだけで、動きやすくなります。
- ・システム化:決まった時間に、決まった行動をする設計を持つ
- ・現在地の把握:今自分がどこにいるかを、言葉や数字で確認する
もう一つ同じくらい大事なのが、現在地の客観的な把握です。
全体を俯瞰できる地図を持つ、というイメージです。
今自分がどこにいて、どこに向かっていて、何がどれくらい残っているのか。
それが把握できていると、「何とかなるだろう」という感覚に、初めて根拠が生まれます。
感覚だけで動いているうちは、ただの楽観です。
地図を持って動いているから、「何とかなる」が本物の余裕になるんです。
まとめ
今回は、「何とかなるだろう」という感覚についてお話ししました。
この感覚は捨てなくていい。大事なのは、根拠を乗せることです。
「なりたい自分になれる社会をつくる」というのが私たちのビジョンです。
そのためには、感情任せの行動ではなく、設計された積み上げが必要です。
楽観と本物の余裕の違いは、根拠があるかどうかだけです。
今日一つだけ、「自分が今どこにいるのか」を書き出してみてください。
私自身、コーチングをスタートした頃は感覚任せで動いていた時期がありました。
「このくらいでいいだろう」という根拠のない判断を繰り返して、大事なことが後回しになっていたことがあります。
それ以来、私は必ず「今どこにいるのか」を数字や言葉で書き出すようにしています。
感覚の上に根拠を乗せる習慣が、行動のばらつきをなくしてくれたと感じています。
久田晃システム化と現在地の把握があってこそ、楽観は本物の余裕になります。感覚に根拠を乗せる