
経営と事業
教える側こそ学び続ける。私が「顧客と成長する」をバリューに入れた理由
2026.07.30
弊社UKERU合同会社のバリューの一つに「顧客と成長する」という言葉があります。
これを掲げた理由はシンプルです。
自分が教える立場であること、サービスを提供する側であることを言い訳に、学ぶ姿勢を失いたくなかったからです。
教える側ほど、勘違いしてしまう怖さがあると思っています。
今日はそのバリューに込めた思いを、正直に書いてみます。
久田晃教える立場ほど、学ぶ姿勢が消えやすい
私や弊社の恋愛講師たちは、本当に向上心の高い人ばかりです。
自分が教えているからといって、偉そうにしてはダメ。
それは、皆がきちんとわかっています。
ただ、その姿勢を会社全体に浸透させていきたいと思ったときに、明文化されたバリューとして残す必要があると感じました。
人は、明文化されないものを忘れていきます。
だからこそ、価値観として残す。
そのうえで、毎日それを行動で示していくことが、組織として一番大切なことだと思っています。
プレイヤー時代と比べて、傲慢の罠は強くなる
私がプレイヤー時代にやっていた頃と比べると、今は直接お客様に教える機会は減ってきました。
経営者として、講師の育成や仕組みづくりに比重が移っています。
それでも、教えている瞬間に自分が傲慢になっていないかという問いだけは、絶対に手放してはいけないと感じています。
自分の考えが正しいと思い込んでしまうこと。
これは、教えている立場にある以上、どうしても訪れてしまうものだと思います。
人前で話したり、お金をいただいてサービスを提供する以上、自信を持って伝えなければならない場面は確かにあります。
でもその自信が、いつのまにか「自分の考えだけが正解だ」という錯覚にすり替わってしまう瞬間があるのです。
視点が狭くなった瞬間に、成長は止まる
傲慢になると、何が起きるのか。
私の経験で言うと、まず視点が一気に狭くなります。
新しい情報や考え方を得ようとしなくなる。
他のやり方や、他の業界からの学びを取り込まなくなります。
自分がもっとレベルアップしようとも思わなくなってしまいます。
教える側が学びを止めた瞬間、組織全体の成長も静かに止まっていく。
これが一番怖いと思っています。
自分は完璧ではない。
この一言を、毎日自分に言い聞かせるようにしています。
顧客と一緒に成長する、顧客と一緒に壁に向かっていく姿勢を、すごく大事にしています。
顧客の質問は、私への問いでもある
顧客から質問があったとき、指導をするとき。
もちろん私の考えや、伝えなければならないこと、顧客にとって必要なことを正面から渡したいと思っています。
ただ、それで終わりではありません。
教え終わった後に、本当にこれが顧客にとって正しかったのかと自分に問います。
違う視点はなかったか、もっと別の言葉で渡せた可能性はなかったかを考えます。
違う視点を与えるためには、自分自身がもっと経験を積まなければならないと感じます。
考える機会を、顧客から与えてもらっているという感覚に近いと思います。
質問のたび、相談のたびに、自分への問いをもらっている。
より良いものを提供するために、どんな状態でいなければならないのかを問い直す機会になっています。
本当にありがたい関係だと感じています。
- ● 教えた後に「本当に正しかったか」を必ず自問する
- ● 別の視点を持てるよう、自分の経験量を増やし続ける
- ● 顧客の質問を、自分への問いとして受け取る
久田晃教えるからといって、こちらが偉いわけではない
教えるからといって、こちらが偉いわけではありません。
これだけは、絶対に忘れたくないと思っています。
サービスを提供する側として、全力を尽くすのは当たり前のことです。
それを優位性のように勘違いしてしまうと、関係はあっという間に崩れていきます。
私自身、20代の頃は人に何かを教えるのが苦手でした。
自分の弱い部分を見せる勇気が持てなかったし、上に立つことばかり意識してしまっていた時期もありました。
けれど、ある時から「教える」よりも「並走する」感覚に切り替えてから、関係そのものが温かくなっていきました。
そのときの体験が、今のバリューの原点になっています。
- ・教える側の自分も、顧客と同じ目線で学び続ける
- ・正しさを押し付けず、試行錯誤を一緒に重ねる
- ・顧客の質問を、自分の至らなさを映す鏡として受け取る
まとめ
今回は、UKERU合同会社のバリューの一つ「顧客と成長する」に込めた思いをお話ししました。
少子高齢化に伴う本質的な課題を解決していく上で、教える側が学びを止めてしまったらどうなるか。
本当の意味で人を救うことはできなくなってしまうと思います。
なりたい自分になれる社会をつくるためには、まず私たち自身が「なり続ける」存在でなければと感じています。
そのために、顧客と並走しながら成長していくことを、これからも変わらず大事にしていきます。
あなたも、誰かに何かを教える場面で、自分が成長を止めていないか一度立ち止まって振り返ってみてほしいと思います。
久田晃教える側ほど傲慢の罠は強い。
顧客と並走してこそ本質です。
教える人ほど、学び続ける。
