
経営と事業
5、6人をまとめられないなら、その先はない。経営者が放置を選ぶ理由
投稿 2026.08.18 05:25
最近、業務委託の方たちとの関わり方で大事にしていることがあります。
それは放置をするということです。
この放置というのは、何もせず本当に放置するわけではなく、言い方を変えると「見守る」ということです。
ガミガミ言うのをやめてから、組織は明らかにうまく回り始めました。
久田晃放置とは、本当は「見守る」ということ
うまくいかないときって、だいたい介入しすぎなんです。
指示しすぎていたり、上から言いすぎていたり、口を出しすぎていたり。
書籍やYouTubeでも、経営者やリーダーの方がよく言います。
やはりある程度放置することが大事だと思います。
もちろん方向性が明らかに間違っていたり、絶対にやらなければいけないことをやっていない場合は、私もはっきり言います。
しかし、そうでない場合、取り返しがつくことであれば、ガンガンやらせて、失敗させて、見守っていた方がいい。
これが私の結論です。
こちらが指示をするよりも、本人が脳を使い、自分で改善していった方がよっぽど成長します。
「この環境で頑張りたい」「この人たちと一緒にいたい」と本人が思う方が、何倍も強い。
こちらがガミガミ言うより、本人が自発的に動ける環境を整えてあげる。
これが一つ目の大事な気づきでした。
放置とは、見過ごすことではない。
取り返しがつく失敗を本人にさせて、本人が考える時間を奪わないこと。
5、6人の壁を越えられない経営者は、その先には行けない
これは私自身、ずっと感じていることです。
5、6人の組織をまとめられないなら、それ以上の組織はまとめられない。
これは本当にそうだと思っています。
「まとめたい」「思い通りに動かしたい」という気持ちが強いがゆえに、ついいろいろ指導してしまう。
これは経営者やリーダーであれば、ほぼ全員が当たる壁ではないでしょうか?
私自身、そういう時期がありました。
指示した方が早いし、その方が結果に近いと本気で思っていたんです。
でも、そのスタンスでは絶対に組織は10人にも20人にもなりません。
なぜなら、自分一人の脳のキャパで動かせる範囲を超えてしまうからです。
久田晃- ● 「思い通りにしたい」と思うから指導しすぎてしまう
- ● 指示の早さで動かすと、自分のキャパで頭打ちになる
- ● 5、6人を放置で回せる仕組みが、10人20人への入口になる
個人の感情を持ち込まないことが、本当のリーダーの仕事
今となっては、ガミガミ言うことはほとんどなくなりました。
基本は放置、つまり見守るスタンスです。
もちろん放置しっぱなしだと、全く成長しなくなったり、考えなくなったりすることもあります。
なので週に一度は全体を通してフィードバックをしたり、「こうした方がいいかもしれません」というヒントを渡したりはします。
けれど、ガミガミ言うのはもうやめていきたい。
そして実際、今はほとんどやっていません。
この方が、明らかにうまくいっているんです。
やっぱり個人の感情を持ち込まないことが、リーダーや経営者にとって本当に重要だと感じます。
「なんでできていないんだ」「なんで言った通りにやらないんだ」という感情が出た瞬間に、相手は萎縮します。
そして本人の脳が止まり、考える力が失われていく。
こちらの感情は、組織のパフォーマンスを下げる一番の要因です。
- ・基本は放置。介入は方向性が明らかに違うときだけ
- ・週に一度は全体フィードバックで全員を見守る
- ・感情を持ち込んだ瞬間、相手の脳は止まる
私自身、関西出身ということもあって、もともとはガンガン引っ張るタイプのリーダー像を持っていました。
指示して、引っ張って、組織を動かす。それが正しいリーダーだと思っていたんです。
でも、業務委託のメンバーたちと向き合う中で、その引っ張る経営が一番現場の脳を止めていたことに気づきました。
手放してから、メンバーの動きも私自身の余白も変わってきています。
まとめ
今回は、業務委託メンバーと向き合う中で気づいた「放置」と「感情を持ち込まないこと」についてお話ししました。
経営者やリーダーの仕事は、メンバーを動かすことではないと私は思っています。
本人の脳を止めず、本人が自分で考えて動けるように環境を渡すこと。
それがいずれ「なりたい自分になれる社会」の最小単位になっていくのだと感じます。
もし今、組織やチームで「思い通りに動いてくれない」と悩んでいる方がいるなら。
まず一度、口を閉じて見守ってみてはいかがでしょうか?
久田晃取り返せる失敗は本人にさせ、見守れない経営者は先に行けません。
口を閉じて、見守れる人になる
