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人の気持ちがわからなかった私が、相手の背景を見るようになるまで

思考と哲学

人の気持ちがわからなかった私が、相手の背景を見るようになるまで

投稿 2026.09.25 05:49

私は、人の気持ちがわからない人間でした。

この人がなぜ辛いのか、なぜ楽しいのかが、本当にわからなかったんです。

そんな人間が、今はコミュニケーションや人の思考を扱う事業をやっています。

自分でも、不思議な話だと思います。

今回は、人の気持ちがわからなかった私が変わった理由をお話しします。

久田晃久田晃
生まれつき気持ちがわかる人だったわけじゃないんですよ。ほんとに後から身につけたんです
久田晃

この記事を書いた人

久田 晃

ひさだ あきら

UKERU合同会社 代表

1988年生、38歳。UKERU合同会社 代表。

医療従事者・パーソナルトレーナー・営業を経て2024年3月に創業。

自己改革と後世にスキルを伝承するために2年間の徹底した実践で恋愛とコミュニケーションを鍛える。

個人の変化が少子高齢化の本質的な改善につながると信じ、サービス開発と発信を続けている。

目次

人の気持ちがわからなかった私を変えたのは、背景を見る習慣でした

理学療法士とトレーナーと営業で15年近く人と向き合ってきた私が身につけたのは、相手の背景を想像する力ひとつだけです。

感情が読めるようになったわけではありません。

この人はなぜ、この発言をしているのだろうか。

なぜ今、この表情をしているのだろうか。

それを毎回考える習慣がついた、というだけの話です。

相手の言葉をそのまま受け取ると、たいてい見誤ります。

言葉は、その人が抱えているものの一番外側でしかないからです。

だから私は、言われた内容よりも、その手前にあるものを見にいくようになりました。

笑えなかった夜に気づいた、自分のずれ

私が人の気持ちに疎いというのは、比喩ではありません。

以前、有名な芸人さんが4組出るお笑いライブに行ったことがあります。

会場全体がどっと沸いて、周りの人はずっと笑っていました。

その中で私は、最後まで一度も笑えませんでした。

つまらなかったわけではないんです。

周りが笑っている理由のほうが、私にはわからなかったんですね。

昔の私なら、そこで自分はおかしいのだと落ち込んでいたと思います。

今は、自分の笑いのツボが多くの人とずれている、と受け止められるようになりました。

否定するのではなく、言葉にして置いておくということです。

30代になってから精神科に行き、ASDの診断も受けています。

人の気持ちが分かりにくかったのは、性格の問題だけではなかったということです。

それでも、相手の背景を想像する力は後から身につきました。

この受け止め方ができるようになったのも、背景を見る習慣がついてからでした。

わからないままでいいのだと思います。

わからないと知っていることのほうが大事です。

私の仕事は、ほとんど全部が人対人でした

なぜ私が変われたのかというと、やってきた仕事のおかげだと思っています。

理学療法士、パーソナルトレーナー、営業。

どれも、ほとんど全部が人対人の仕事です。

しかも、相手から何かを引き出さないと成り立ちません。

痛みを引き出す。

嫌だと思っていることを引き出す。

悩みを引き出す。

営業では、お金を出す理由を引き出すことも必要でした。

理学療法士のときは、なぜこの人は今痛みがあるのかを考えます。

なぜこの病気に悩んでいるのか、どんな背景があるのか。

そこを考えられないと、リハビリはうまくいきません。

トレーナーのときは、なぜこの人はトレーニングをしたいのかを考えます。

なぜ痩せたいのか、なぜこれまでうまくいかなかったのか。

営業では、この人はどんな悩みを抱えていて、なぜ大きなお金を払ってでも変わろうとしているのかを考えます。

どの仕事も、背景を考えられなければ絶対にうまくいきませんでした。

相手が本当に困っていることは、最初の一言には出てきません。

痩せたいと言う人の本当の願いが、痩せること自体ではない場合もあります。

そこまで想像できたときだけ、こちらの提案は届くのだと思います。

背景を知るというのは、想像を一度はさむことです

やっていることは、そんなに複雑ではありません。

今の自分が知り得る情報を、全部いったん噛み砕きます。

そのうえで、この人はいったい何を考えているのだろうかと考えます。

これを繰り返すようになってから、私の中に一本の道ができました。

今この人が何を持って見ているのか、何が嫌なのかを考える。

そのうえで、自分は何をするべきかを判断する。

この判断までの経路が、明確にできたということです。

もちろん、絶対に当たるわけではありません。

それでも、想像を一度はさむかどうかで、次の一手はまるで変わります。

逆に、うまくできなかった時期の私は、自分のことしか考えていませんでした。

自分さえ良ければいい、という人間だったんです。

相手の背景を考える時間は、長くても数秒で足ります。

その数秒を挟むかどうかだけで、返す言葉が変わってしまうんですね。

だから、根本にあるのは思いやりなのだと思っています。

久田晃久田晃
正直、今でも自己中な動き方をしてしまう日はありますよ。それでも前より確実にマシですね

人の気持ちがわかるようになったのではなく、背景を想像する習慣がついただけです。

元々わからない側だったので、いまだに自己中な行動をすることもあります。

そして今、この相手を思う力が、コンサルティングや恋愛を教える場面で一番活きています。

まとめ

今回は、人の気持ちがわからなかった私が変われた理由についてお話ししました。

人の気持ちがわからないことを、欠陥のように感じている方もいると思います。

私はそうは思いません。

わからないと知っている人ほど、丁寧に相手の背景を見にいけるからです。

私たちが目指しているのは、なりたい自分になれる社会をつくることです。

生まれ持ったものより、後から身につけたものの方が人を変えると私は思っています。

目の前の人がなぜその言葉を選んだのかを、一度だけ想像してみてはいかがでしょうか?

久田晃久田晃
気持ちが読めなくてもいいんですよ。背景を想像しにいく人が、結局いちばん信頼されます

気持ちは読めなくても、背景は想像できます。

思いやりは後から身につく

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