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マッチングアプリ業界が成長するほど、私が違和感を覚える本当の理由

経営と事業

マッチングアプリ業界が成長するほど、私が違和感を覚える本当の理由

2026.07.28

少し前、「koigram」というタップルを運営してる会社のマッチングアプリのサービスが終了しました。

同じ頃、Dineというアプリが買収されたというニュースもありました。

マッチングアプリの新陳代謝、進化、成長というニュースをこの数年でよく目にするようになりました。

業界全体で見ると、マッチングアプリ市場は右肩上がりで成長しています。

需要と供給がますます大きくなっている。

実感としても、ニュースとしても、両方から伝わってきます。

ただ正直、私はこの成長を素直に喜べない部分があります。

業界が大きくなるほど、私は違和感を覚えるんです。今日はその話をします。

久田晃久田晃
業界が伸びるほどモヤモヤする!この感覚、たぶん同業者で共有できる人少ないと思うんですよね
久田晃

この記事を書いた人

久田 晃

ひさだ あきら

UKERU合同会社 代表

1988年生、38歳。UKERU合同会社 代表。

医療従事者・パーソナルトレーナー・営業を経て2024年3月に創業。

自己改革と後世にスキルを伝承するために2年間の徹底した実践で恋愛とコミュニケーションを鍛える。

個人の変化が少子高齢化の本質的な改善につながると信じ、サービス開発と発信を続けている。

目次

市場規模はすでに1000億円を超えている

業界規模で言うと、マッチングアプリ市場は2020年代の段階ですでに1000億円を超えています。

数字の絶対値で見ると、スキンケアや車など他業界に比べたらまだ小さい部類です。

でも「アプリで出会うこと」が当たり前になった点では、私が大学生だった2010年代と比較にならないほど普及しています。

2025年でもいくつかのマッチングアプリは終了しました。

一方で、生き残ったアプリはより大きく成長していきます。

既婚者向けのマッチングアプリも増えてきました。

これが良いか悪いかという議論はさておき、需要があるのは間違いありません。

結果として、不倫や浮気を助長する側面が出ているのも事実です。

1対1から、合コン型・2対2型へ

最近は1対1の従来型だけでなく、合コン型のマッチングアプリや、2対2で会えるアプリも出てきています。

利用される機会も、目に見えて増えてきている印象です。

出会い方の選択肢が広がっているのは、純粋に良いことだと思います。

  • マッチングアプリ市場規模は1000億円超え
  • 既婚者向け・合コン型・2対2型など多様化
  • アプリで出会うことが当たり前の時代

業界の構造を見る

恋愛ビジネスの皮肉な構造

ここからが今日、私が一番伝えたい話です。

私たちのような小さい会社がモノを申すのも心苦しいのですが、それでもなお現状の構造的問題は解決されないと感じています。

なぜか。

恋愛サービスやマッチングアプリのビジネスは、モテない人がそれを使うことで成り立つからです。

恋愛で困っている人。

出会いがない人、付き合えない人、結婚できない人。

そういう人たちがいるから、業界が成り立っている。

これ、考えれば考えるほど皮肉な構造なんです。

恋愛で困る人がいなければ、私たちの仕事は存在しない。

これが業界の根本構造です。

困る人がいなくなることが、本来の理想

本当の理想は、モテない人や恋愛で苦しむ人が世の中からいなくなることだと、私は思います。

なぜなら、それによって多くの人が楽しい人生を送れるようになるからです。

恋愛がうまくいかない苦しみを抱えている人を見てきて、本当に強くそう思います。

でも、その理想が実現したら、私たち恋愛をサポートする側のビジネスは成立しなくなる。

ここに、業界が抱える本質的な矛盾があります。

久田晃久田晃
本気で悩みをなくしたら自分の仕事もなくなる。マジで矛盾してるんですよね、この業界

困っている人が増えるほど、業界は儲かる

少し冷たい言い方になりますが、これを見ているあなたが恋愛で悩まなければ、私たちの会社も存在することができません。

世の中に恋愛で困る人がいなければ、マッチングアプリ自体も必要なくなる。

これは面白い話だと思いませんか?

困っている人が多ければ多いほど、悩んでいる人が深く悩むほど、マッチングアプリや恋愛を教えるサービスは儲かる。

困窮が事業の燃料になっているのが、この業界の現状なんです。

でも、それは本来あるべき姿ではない

この構造を、私は将来的には変えたいなと感じています。

本来あるべき姿ではないと、本気で思うからです。

恋愛で困らない人を増やすほど自分のビジネスは縮小する。普通に考えたら矛盾します。

でも、その矛盾を引き受けたい。

困っている人を一人でも減らすことを優先する事業でありたい。

それで会社が小さくなっても、それは社会的に意味のある縮小だと思っています。

  • ・人の悩みを利用するのではなく、悩みを解消する方向に事業を向ける
  • ・恋愛サービスの価値を「困っている時間を短くする」ことに置く
  • ・市場が縮小しても本質的に必要とされる事業を残す

UKERUとして向き合いたいこと

営業をしていた頃、高いものを売るという定義を、人生を変える提案をするという定義に変えた瞬間がありました。

恋愛・仕事・暮らし・心。

様々な側面から「自分らしく生きられない」と感じている人を、少しでも減らしたい。

マッチングアプリ業界の成長は、それだけ困っている人が多い証拠でもあります。

業界が伸びる事実をビジネスチャンスとしてだけ見るのではなく、社会の課題が深刻化している指標として捉えたい。

そう考えると、私たちが今やるべきことは、市場拡大に乗ることではなく、根っこの課題に向き合うことだと思っています。

正直、私が経営2年目に入って、一番強く考えるようになったのがこのテーマです。

起業した当初は「事業を伸ばしたい」「売上を上げたい」というシンプルな気持ちが大きかった。

でも事業を続けるほど「自分は本当に何を解決したいのか」という問いが頭から離れなくなりました。

その問いに正直に向き合った結果、私が出した答えがこの違和感の話なんです。

久田晃久田晃
市場が伸びる=喜ばしいことじゃない。むしろ警告サインかもしれないって考えています

まとめ

今回はマッチングアプリ業界の構造と、私が経営者として感じる違和感についてお話ししました。

業界は市場規模1000億円を超え、形を変えながら成長を続けています。

一方で、それは「恋愛で困る人が増え続けている」という社会的な現象の裏返しでもあります。

半年間サポートしても行動が変わらない受講生と向き合い、私のサービスでは救えないと認めた経験があります。

恋愛もその大きな一角を占める領域だと考えています。

困っている人を減らせば、自分のビジネスは小さくなる。

それでも、本来あるべき姿に近づける選択をしたい。

あなたも自分の仕事を見つめ直したとき「市場が伸びている=良いこと」ではない瞬間に出会うことがあるかもしれません。

そのときに、その違和感を大事にしてみてはいかがでしょうか?

市場が伸びるほど悩む人も増える。

私はその課題に向き合いたい。

成長の裏の痛みを見る。

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