
少子高齢化
結婚しない人が増えた理由。非正規雇用の拡大が、結婚という選択を遠ざけている
投稿 2026.09.03 05:41
更新 2026.09.05 19:29
前回は、結婚しないことが少子高齢化に最もつながっているとお伝えしました。
もちろん、その背景にある理由はもっとあります。
今日は、その一つである非正規雇用の話をしたいと思います。
久田晃昭和・平成は「終身雇用」が前提だった
昭和や平成は、終身雇用が当たり前の時代でした。
私も昭和生まれなので、その価値観は根づいています。
新卒で入った会社で、定年まで働く。
年功序列で、給料は少しずつ上がっていく。
これが、世の中の基本的な流れでした。
先が読めるから、家族を持つ決断もしやすかったのです。
毎月の給料が読めることは、それだけで大きな支えでした。
先の見通しがあることは、人を安心させます。
安心があってはじめて、人は次の一歩を踏み出せます。
安定が前提だった時代は、結婚も自然な選択のひとつでした。
2000年代に、非正規雇用が一気に広がった
ところが、2000年代に入り、非正規雇用が大きく拡大します。
派遣や契約社員、パートが、正社員の仕事を置き換えていきました。
非正規の働き方は、どうしても収入が不安定になります。
来年どうなっているか分からない。
その状態で、家族を持とうとは考えにくいものです。
久田晃実際、不安定な雇用ほど、結婚に踏み切れない割合は高くなります。
これは男女どちらにも、同じことが言えます。
正社員と非正規では、将来の見通しの前提がまるで違います。
お金の問題は、そのまま心の余裕の問題でもあります。
余裕がないと、人はどうしても守りに入ってしまいます。
- ● 終身雇用から非正規雇用への転換
- ● 収入の不安定さ
- ● 先の見えない将来への不安
変わったのは、雇用だけではない
ここからは、私の考えです。
非正規雇用の拡大は、価値観そのものも変えました。
結婚しないのが普通、という空気が広がっていきました。
結婚は、余裕のある人がするもの。
そんな感覚が、令和の今では一般的になっています。
出会いがない、いい人がいない、結婚資金がない。
将来が不安だという、経済的な理由も重なります。
私は事業を通じて、多くの人の不安に触れてきました。
そういう人に、ただ結婚しようと言っても響きません。
大事なのは、結婚しない背景にある不安を見ることです。
理由は一つではなく、いくつもの不安が重なっています。
一つを責めても、根っこの解決にはなりません。
非正規雇用という側面から考えることも、必要だと思います。
まとめ
今回は、結婚が減った理由を非正規雇用から見てきました。
雇用の不安定さは、結婚の決断を確実に遠ざけています。
私自身、20代の理学療法士時代は税引き前の年収が300万円に届くかどうかという生活をしていました。
不安の中で、自分らしく生きられない人の苦しさです。
理学療法士を3年、パーソナルトレーナーを6年、営業を2年と、専門職を渡り歩いてきた私だからこそ思うことがあります。
あなたの選択は、本当に自分の意思で選べていますか?
久田晃結婚を遠ざけているのは、心ではなく不安かもしれません。
背景を見れば、見え方が変わる
