
少子高齢化
少子化の本質は「子供を産まなくなった」ことじゃない。結婚しない人が増えた3つの理由
2026.04.17
今日は、少子高齢化の文脈でよく語られる「第二次ベビーブーム」からの話をしていく。
1975年頃、日本は第二次ベビーブームの真っ只中であった。
第二次と言うからには、もちろん第一次がある。
第一次ベビーブームは戦後間もない1947年頃。
焼け野原から立ち上がった日本人が一斉に家庭を築き始めた時代です。
爆発的に子供が生まれて、国の人口構造を大きく変えた。
その子供たちが大人になって、今度は自分たちの子供を産んだ。
これが第二次ベビーブームなんだよね。
ここで面白いのが、結婚した女性が産む子供の数。
いわゆる「完結出生児数」というやつなんだけど、1975年と今でそこまで大きく変わっていない。
当時は約2.2人、今は約1.9人。確かに減ってはいるけど、劇的な差じゃないんだよね。
つまり、結婚さえすれば今でも平均1.9人は生まれるということです。
少子化の本質は「子供を産まなくなった」ことじゃなくて、もっと手前の段階にあるんだよね。
じゃあ、なぜこれほど子供が減っているのか。
その最大の原因は、結婚する人そのものが減ったことにある。
今は「3人に1人が生涯未婚」と言われる時代です。
かつては結婚して家庭を持つのが当たり前だったけど、今やそれは数ある選択肢の一つに過ぎない。
この構造的な変化こそが、少子化の根っこにあるものなんだよね。
結婚しない人が増えた背景には、自由恋愛が一般的になって、お見合い文化が衰退したことがある。
恋愛も結婚も個人の自由になった。
それ自体はいいことです。
ただ、昔の日本には「結婚して一人前」みたいな空気があって、それが半ば強制的に多くの人を結婚に向かわせていた部分がある。
その圧力がなくなったことで、結婚しないという選択が自然に取れるようになったわけです。
じゃあ具体的に、結婚を取り巻く環境がどう変わったのか?
3つの視点で整理してみる。
久田晃1つ目は、お見合いの激減である。
1945年当時、結婚の約70%がお見合いだったと言われている。
地域や親戚のネットワークが機能していて、本人同士が出会う前から周囲が縁を結んでいた。
でも今は、90%以上がお見合い以外で結婚している。職場の出会いだったり、自由恋愛だったり。
かつて当たり前にあった「出会いのインフラ」が、ほぼ完全になくなったということなんだよね。
- ● 1945年:結婚の約70%がお見合い
- ● 現在:90%以上がお見合い以外で結婚
2つ目は、親の援助の変化である。
お見合い結婚の場合、両親が積極的に関わって、お金の面でも気持ちの面でもバックアップするのが普通であった。
でも自由恋愛の場合、親がその相手を必ずしも歓迎するとは限らない。
反対されたら親の援助は期待できないし、「自分たちでやっていくしかない」という形になる。
そうなると、経済的なハードルが一気に上がるんだよね。
久田晃3つ目は、自由恋愛がもたらす格差の問題である。
恋愛が自由になったことで、いわゆる「恋愛弱者」と呼ばれる人たちが苦しい立場に追い込まれている。
いつの時代も、恋愛において積極的に動ける「恋愛強者」は全体の約3割と言われている。
残りの7割は、昔ならお見合いという仕組みに助けられていたけど、今はその受け皿がない。
自由恋愛って聞こえはいいけど、その裏側にはけっこう残酷な現実があるんだよね。
そしてもう一つ、結婚できない大きな理由として「お金がない」という問題がある。
住居費、生活費、そして教育費。
特に大学まで通わせるとなると、相当な費用がかかる。
その不安が、結婚や出産に踏み切れない原因になっている。
- ・必ずしも「いい大学を出なきゃダメ」という時代じゃなくなりつつある
- ・子供自身が大学に行くかどうか、どういう生き方をするかという選択肢がかなり広がってきた
まとめ
こうして見ていくと、少子化の裏側には「人間がより自分らしく生きられるようになった」というポジティブな変化もあるんだよね。
結婚も、出産も、キャリアも、全部自分の意思で選べる時代になった。
それ自体を否定する必要はない。
→ 思考の変化を見る
だからこそ、UKERUとしては、結婚してもしなくても、子供を持っても持たなくても、誰もがより自分らしく生きていける社会を作っていくことが必要なんじゃないかと思っている。
私自身、地方から東京に出てきた30歳のとき、一つだけ心に決めたことがありました。
それは、自己中心の生き方をやめて、人のために生きようという決意でした。
結婚や出産という選択も、結局は自分だけで完結する生き方から抜け出せるかどうかにかかっているのではないかと、今は感じています。
久田晃少子化の本質は産まないことより、結婚しない人が増えたことです。
結婚も出産も自分で選べる時代に。