
経営と事業
営業に向いてないと悩んでいた私が、天職だと思えるまでに変えた3つ
投稿 2026.09.21 06:25
営業だけは絶対にやりたくない。
20代の頃の私は、本気でそう思っていました。
押し売りをする仕事。嫌がっている人に高いものを押し付ける仕事。
営業という言葉から浮かんでくるのは、そんな場面ばかりだったからです。
それでも私は営業の世界に入り、最初の3ヶ月は毎日が嫌で仕方ありませんでした。
今日もまた電話をしなければいけないのか、と思いながら受話器を見ていました。
その私が、最後には営業は天職だと言えるようになりました。
今回は、営業に向いてないと悩んでいた私が変えた3つのことをお話しします。
久田晃営業に向いてないと悩んでいた私が、それでも続けられた理由
スクールの営業成績で日本一と言われた私が続けられた理由は、営業を高いものを売る仕事から人生を変える提案へ置き換えたからです。
能力が上がったから続けられたのではありません。
営業という仕事の意味を、自分の中で置き換えただけでした。
置き換えた瞬間から、提案の言葉も、表情も、結果も変わっていきました。
今あなたが向いていないと感じている仕事も、意味づけを変えれば見え方が変わるのではないでしょうか?
押し売りのイメージを抱えたまま、営業の世界に入った
私がもともといたのは、パーソナルトレーナー業界でした。
パーソナルトレーナーとしての営業ではありません。
パーソナルトレーナーになりたい人が通う、民間のスクールの入学カウンセラーです。
この仕事を2年間やりました。
問い合わせをくれた方に電話をして、メールを送り、面談をして、手続きまでを支える仕事でした。
営業をしながら、コンテンツも作っていましたね。
今考えると、これは今の私がやっていることとほとんど同じです。
営業をして、コンテンツを作る。
一人社長あるあると言われることを、あの頃のスクールで既にやっていたわけです。
それでも当時の私は、営業だけは絶対にやりたくないと思っていました。
押し売りをして、人が嫌がっているのに高いものを押し付ける仕事だと決めつけていたからです。
そのイメージがどこから来たのかは、正直、自分でも分かりません。
幼少期からずっと、営業という言葉にその印象を持っていました。
そのイメージを抱えたまま飛び込んだので、最初は本当にうまくいきませんでした。
とくに最初の3ヶ月は毎日が嫌で、なんで今日も電話しなきゃいけないんだ、とばかり考えていました。
営業が嫌だったのではなく、私が勝手に思い描いていた営業のイメージが嫌だっただけでした。
いやいや続けていた私を変えた3つのこと
3ヶ月で辞めなかった私を変えたのは、才能ではなく3つの出来事でした。
どれも劇的なものではありません。
ただ、この3つが重なった順番には意味があったと思っています。
- ● 営業の意味を教えてくれた1冊の本
- ● いやいや続けた先に生まれた慣れ
- ● 問い合わせが来た瞬間に電話をする
1営業の意味を教えてくれた1冊の本
一番大きかったのは、営業は人の課題を解決するためのものだと知ったことです。
その人にとってふさわしい提案をすることが営業なのだと、認識が変わりました。
この人のために良いものを届けたい、という心が初めて出てきたんです。
ただ、これは自分の内側から自然に湧いてきたものではありません。
営業の魔法という本を読んでからでした。
当時はYouTubeで勉強するという発想がありませんでした。
そもそも、そういうコンテンツが世の中にまだなかったんですね。
あの頃のYouTubeは娯楽のためのものだというのが主流でした。
だから私は、本を読みあさるしかありませんでした。
その中で偶然出会ったのが、この1冊です。
営業とは、その人の人生の悩みを解消するために提案する人である。
そこに書いてあったのは、まさにそれでした。
読んだ日からガラッと変わったのを、今でも覚えています。
2いやいや続けた先に生まれた慣れ
2つ目は、自分だったらできそうだという感覚が芽生えてきたことです。
簡単に言えば慣れですね。
失敗も成功も繰り返すうちに、体のほうが仕事を覚えていきました。
どんなに嫌なことでも、いやいややっていても、その中に良いことも悪いこともあります。
結果としてそれがやる気につながり、なんとかなるかという精神につながっていました。
向いていないと思った段階で辞めていたら、この感覚には一生届かなかったと思います。
3問い合わせが来た瞬間に電話をする
3つ目は、お客様への対応そのものを変えたことです。
問い合わせのメールが来たら、すぐに電話をする。
変えたのは、たったそれだけです。
電話が早ければ早いほど、お客様の熱は高いままだからです。
一日遅れただけでも、何のことだったかな、という反応になることがあります。
その間に他にも問い合わせをしていたり、考えが変わっていたりするからです。
申し込んだ瞬間が、その人にとって一番熱の高い瞬間です。
そこで電話をすると、早いですね、と喜んでもらえることが増えました。
同じ内容を話していても、受け取られ方がまるで違ったんです。
久田晃日本一と聞いた日に、私が思い出したこと
そうやって直していった結果、私がいたスクールは営業成績が日本で一番だと言われるようになりました。
厳密に統計を調べたわけではありません。
メディア会社の方から、私が所属しているスクールが一番営業成績が高いと聞いて知りました。
当時の数字で言うと、お問い合わせからの成約率が33パーセントでした。
面談まで進んだ方の成約率は、高い時で70パーセント、低い時でも60パーセントほどです。
その言葉を聞いたとき、うれしさより先に、最初の3ヶ月の自分を思い出しました。
受話器を持つ手が重くて、電話が鳴るたびに肩が上がっていた頃の自分です。
電話口で声が震えることもありました。
毎日ネガティブな気持ちのまま、受話器を取っていたと思います。
あの頃を抜けたあたりから、私は自分の営業に2つの禁止を課すようになりました。
強制的に買わせる営業と、錯覚させて買わせる営業です。
短期的には売上になっても、中長期では確実に全員を不幸にすると思ったからです。
だから成約しなかった日も、相手のせいにしないと決めていました。
自分の提案の仕方はどうだったか。
この人にとって最高のプランになっていたか。
断られた数だけ、その2つを自分に聞き続けました。
日本一という言葉より、あのとき積み上げた問いのほうが今の私に残っています。
もしあのとき営業に挑戦していなかったら、今の事業も今の私も存在していないと思います。
向いていないという感覚は、その仕事の意味をまだ知らないだけ、ということがあるのではないでしょうか?
まとめ
今回は、営業に向いてないと悩んでいた私が変えた3つのことについてお話ししました。
向いていないという言葉で、自分の可能性を先に閉じてしまう方は少なくないと思います。
私自身がまさにそうだったので、その気持ちはよく分かります。
それでも変わったのは能力ではなく、その仕事を自分がどう定義するかだけでした。
私たちが目指しているのは、なりたい自分になれる社会をつくることです。
その第一歩は、目の前の仕事の意味を自分の言葉で決め直すことなのではないかと思います。
あなたにも今、向いていないと感じている場所があるかもしれません。
辞めるかどうかを決める前に、その仕事の意味を一度置き換えてみてはいかがでしょうか?
久田晃向いていないと感じる仕事も、意味を置き換えれば変わります。
捉え方が結果を変える
