私はパーソナルトレーナーの会社と、リハビリ関係の職場を経験してきました。どちらも人の体に直接関わり、その人の健康をプラスの方向に変えていく仕事です。
その経験の中で、ずっと気になっていたことがあります。ある時期から出世が止まってしまう人が、どの職場にも一定数いるということです。
久田晃出世が止まる人の共通点
業種によって違いはあると思いますが、私が見てきた中で最も多かったのは、個人プレイヤーとして非常に優秀な人が途中で止まるケースです。
営業成績がトップ、技術が誰より高い、ストイックで自分に厳しい。そういう人ほど、マネジメントのポジションに上がった途端にうまくいかなくなる傾向がありました。
- ● 同じ水準を他人にも求めてしまい、できない時に強く当たる
- ● 自分のやり方が正しいと思い込み、それを押し付ける
- ● 個人で動くことに慣れすぎて、人の気持ちを読む習慣がない
自分に厳しいこと自体は素晴らしいことです。でもその基準をそのまま他人に当てはめてしまうと、人はついてこなくなります。ここが、個人プレイヤーとリーダーの間にある大きな壁である。
組織にいた頃、自分の成果にしか目が向いていなかった。結果は出ていた。でも周りとの壁が厚くなっていた。ある時、誰も声をかけてこないことに気づいた。チームにいながら孤立していた。あの感覚は今も引っかかっている。
久田晃私が店長として失敗した話
パーソナルトレーナーの会社に入社して、半年ほどで店長を任せてもらいました。都心から離れた新規店舗の立ち上げで、新入社員2名を抱えての出発でした。
当時の私は、正直「自分はできる」という自信がありました。個人としての実績はあった。でも結果として、チームとしてはうまくいきませんでした。
命令はするけど自分は動かない。
対話をしない。
うまくいかないと責める。
今振り返ると、リーダーとして必要なものが、ほぼ何も揃っていなかったと思います。
思いやりが足りなかった。会話が少なかった。そして何より、自分が動かずに指示だけ出していた。それで人がついてくるはずがありません。
幸い、当時の新入社員とは今でも仲良くしています。先週も連絡をくれました。本当にありがたいです。
ただ当時の自分に言えるとしたら、ごめん、という一言しかないです。
- ・個人プレイヤーからの脱却は、誰もが一度ぶつかる壁
- ・その壁を乗り越えられるかどうかで、その先が変わる
- ・乗り越えるには「自分のやり方」を手放す覚悟が要る
出世が止まった人たちの話に戻りますが、その後うまくいった人たちには共通点がありました。自分を客観視して、変える必要のある部分を変えてきた、ということです。
転げ落ちる人と乗り越える人の差は、才能ではなく、自分を変える意志があるかどうかだと今は思っています。
個人プレイヤーから抜け出せない、という話はまさに自分が経験してきたことです。「自分でやった方が早い」「任せると不安」がずっと抜けなくて、気づいたら全部自分がボトルネックになっていた。
出世という言葉は使いませんが、事業のスケールを止めていたのは自分自身の思考パターンだったと気づくまでにかなり時間がかかりました。
久田晃まとめ
今回は、出世が止まりやすい人の傾向と、私自身の失敗談をお話ししました。
個人プレイヤーとして強いことは、リーダーとしての土台にはなりますが、それだけでは足りません。人の気持ちに向き合うこと、対話すること、自分のやり方を手放すことが、次のステージへの入り口になるのではないでしょうか?
もし今、同じような壁にぶつかっていると感じているなら、ぜひ一度、自分のリーダーとしての姿勢を振り返ってみてはいかがでしょうか?
個人の強さを、人を活かす力に変えられるかが壁を分けます。
変わる意志が越える




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