
思考と哲学
弱さを出せる場所が一つあるだけで人は楽になる。私の心の拠り所の話
投稿 2026.10.27 05:26
昨日、受講生と話していて、改めて強く思ったことがあります。
弱さを出せる場所が、その人にあるかどうか。
たったこれだけで、人の状態はまるで変わります。
その方には今、普段の生活で弱さを出せるところがありませんでした。
話しながら、これは私の話でもあるなと思って聞いていました。
今日はその話をします。
久田晃弱さを出せる場所が一つあるかないかで、人は変わる
10代も20代も自分を閉じ込めて生きてきた私の答えは、弱さを出せる場所が一つあるだけで、人はかなり楽になるということです。
立派な場所である必要はありません。
カウンセリングでも、飲み屋でも、電話の10分でも構いません。
人数も要りません。
自分のことを本当によく知ってもらっている人が、一人いるかどうかです。
それだけで心が安らかになります。
話して解決しなくてもいいんです。
聞いてもらえたという事実だけで、内側の圧が下がります。
もう一歩で大きな間違いを起こしそうなところで、その一人がいるだけで心が落ち着くこともあります。
逆に、その一人がいないままだと、いろいろなものが内側に溜まっていきます。
- ● 自分のことをよく知ってくれている人が一人いる
- ● 最悪この人になら喋れる、と思える人がいる
- ● その人には、格好をつけなくていい
出せないと、作った料理が腐っていく
受講生と話していたとき、私はこんなたとえで説明しました。
料理はたくさん作れるんです。
でも、その料理を食べてくれる人がいない。
作れること自体はいいことなのに、自分で全部を抱え込んでしまっている状態です。
1抱え込んだものは、そのままでは消えない
では、その料理はどうなるのか。
食べてもらえないまま置かれた料理は、腐ります。
腐ったものが台所に積み上がっていけば、その場所の環境そのものが悪くなります。
弱さも、これとまったく同じ動き方をします。
言えなかった気持ちは、時間が経てば消えるものだと思われがちです。
でも実際には、形を変えて残ります。
眠れなくなったり、関係のない相手に強く当たったりする形で出てきます。
2渡す場所がないだけで、人は詰まる
その人に問題があるわけではありません。
作れる量が多いのに、渡す場所がないというだけです。
むしろ、たくさん作れる人ほど詰まりやすいのではないでしょうか?
感じ取る力がある人ほど、抱える量も多くなるからです。
だから詰まっていきます。
弱さは、抱え込むと腐り、渡すと軽くなります。
作れるのに渡せない。
多くの人が苦しいのは、能力ではなく置き場所の問題です。
社長という立場にも、弱さを出す場所はありません
ここからは私自身の話をします。
私は一応、会社の社長という立場です。
社長には、弱さを出している場所が基本的にありません。
社員に言うわけにもいきませんし、外部の誰かに言うのかというと、やはり言いません。
だから、心の拠り所というものがあまりないんです。
思えば私は、10代と20代をずっとそうやって過ごしてきました。
どうせわかってもらえない。
こんな自分を出したら嫌われる。
その2つの言葉で、自分の内側に蓋をしていました。
立場が変わっても、同じ形で戻ってくるものなんだなと思います。
それでも今の私には、最悪この人だったら喋れるな、と思える人が一人か二人います。
仕事にはまったく関係のない、昔の仕事の仲間と、プライベートの友人です。
他には本当にいません。
でも、それくらいいるだけで心に余裕ができます。
一人か二人で足りるということを、私はこの数年で知りました。
久田晃場所があっても出せない人のほうが、実は多い
ここが難しいところです。
弱さを出せる場所があっても、出せない方はたくさんいます。
というより、ほとんどの方がそうではないでしょうか?
本当は言ってもいいんだけれど、言えない。
打ち明けるという行為は、本当に難しいものです。
私も長いあいだ、そちら側にいました。
言ってもいいと分かっていることと、実際に言えることはまったく別です。
プライドもありますし、心配をかけたくないという気持ちもあります。
そういうときは、本当に一人だけでいいので作った方がいいです。
全部を話す必要もありません。
いきなり核心から話さなくてもいいです。
最近ちょっと疲れている、くらいの入口で十分だと思います。
その一言を受け取ってもらえた経験が、次の一言を出しやすくします。
最悪この人になら喋ろう、という当てを一つ持っておくだけで十分です。
もし今これを読んでいて、どこにも当てがないという方がいたら、私でも構いません。
ブログを読んでくださっているだけでもありがたいのですが、私は相談されるのが本当に嬉しいんです。
受講生でも、そうでない方でも同じです。
相談してくれる方のことを、私は本当に可愛いと思っています。
悩みを持ってきてくれること自体が、こちらにとってありがたいことなんです。
まとめ
今回は、弱さを出せる場所があるかどうかについてお話ししました。
私たちは、なりたい自分になれる社会をつくることを掲げて動いています。
なりたい自分になるためには、まず今の自分を置く場所が要ります。
過去も今も受け入れるというのは、一人で頑張って飲み込むことではありません。
誰かに渡して、受け取ってもらうことだと私は思っています。
あなたも今週、最悪この人になら喋れるという一人を思い浮かべてみてはいかがでしょうか?
久田晃弱さは抱え込むと腐るので、渡せる相手を一人だけ持ちます。
一人いれば足りる
